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CTOのつれづれブログ ~Q&A 無菌土壌で育てて、味はどうなの?~

こんにちは、ラテラCTOの荒磯恒久です。

Q&Aの第3回目です。

Q 3. 無菌土壌で育てて、味はどうなの?

これはよく質問されます。「無機物ばかりの無菌人工土壌で育てて、味も無味乾燥になるのではないですか?」というものです。

野菜・小果菜(トマト、イチゴなど)、果物などの味はすべて植物が植物体内で合成するものです。植物が栄養とするものは、16種類の元素です。窒素 (N)、りん (P)、カリウム (K)、カルシウム (Ca)、酸素 (O)、水素 (H)、炭素 (C)、マグネシウム (Mg)、硫黄 (S)、鉄 (Fe)、マン ガン (Mn)、ホウ素 (B)、亜鉛 (Zn)、モリブデン (Mo)、銅 (Cu)、塩素 (Cl)がそれです。多様な肥料の組み合わせ(有機栽培を含む)も、最終的には16種類の元素をいかに植物が吸収しやすくするか、肥料構成を設計することが大切で、肥料の種類が味を決めるのではありません。また、味には栽培時の気温や湿度、日照時間、水やりの量、生育段階に沿った各肥料の構成比も大きな影響を与えます。さらに、植物には日が長くなるとおいしくなるもの、逆に日が短くなるとおいしくなるものや、生長の最終段階で気温が下がるとおいしくなるものなど、味を決める要素は実に多様です。

以下に無菌土壌で栽培した作物の成分分析結果を、ニンジンとミニトマト(千香)を例にしますのでご覧ください。

ニンジンといえばビタミンAですね。甘さも重要です。

上の図のグラフは無菌土壌で育てたニンジンの糖度(青の円錐)、ビタミンA(ピンクの円錐)で左側に2本対にして表し、通常の土壌で育てたニンジンデータ(右側の2本の円錐)と比較したものです。円錐の高さは糖度では%を、ビタミンAでは100gのニンジンに含まれるビタミンAの量(mgミリグラム:1mgは千分の1g)を表します。グラフから読み取れるように、甘さ(糖度)もビタミンAの量も通常の土壌での栽培によるニンジンより高くなっています。

では、ミニトマトはどうでしょう。

ミニトマトの糖度も11度あり、イチゴに並ぶ甘さがあります。糖度とはグルコースなどの糖があると光の屈折率が変化するので、その変化を読み取り何%の糖が含まれているか測定するのです。

このように無菌人工土壌で栽培された野菜や小果菜は味や機能性成分(2023年2月28日のブログでご紹介しています)の含有量でも、通常の土壌栽培より優れています。味についてもご心配なく。

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